FXの取引では、例えば10万円程度の資金で、約100万円相当の外貨を運用することが可能です。これは一定額の保証金を預けて売買するという【保証金取引】だから。 少ない手持ち資金でその数倍から数十倍のお金を動かす働きを『レバレッジ』(てこの原理)といい、これがFXのもっとも大きな特徴だといえると思います。
10万円しか自己資金を出さない場合でも、100万円の場合でも上昇した場合の利益は全く同じですが、違うのはリスクです。為替が下落した時には『それぞれの自己資金なりのリスク』が出てきます。ここが違うのです。
このページでは自己資金が10万円と30万円の、いずれも1万通貨の取引をした場合をイラストにしています。自己資金30万円のほうが、為替が下落した場合でも持ちこたえられる幅(安心ゾーン)が広いのがわかりますか? 自己資金30万円のイラストはこのページの下にあります)
30万円の自己資金のほうが為替レートが下がった場合でもマージンコールやロスカットの為替レートが低いです。10万円と比較すると為替の下げに強いということです。
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【サンプル1】レバレッジ11倍(必要資金110万円に対して自己資金は10万円の場合)
●マージンコールが発生するレート 102.53円 、約定値(110円)からの値幅 7.47円
●ロスカットが発生するレート 100.99円 、約定値(110円)からの値幅 9.01円
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この取引の必要資金は110万円で運用資金が10万円なので 110万円÷10万円=11 レバレッジは11倍。
マージンコールというのは口座清算価値が著しく減少していることを知らせる黄色信号の役割を果たしています。
例えば、横断歩道を渡ろうとしている時、黄色信号が点滅していて「向こうに急いで渡るの?こちらに戻ってくるの?」というイメージがマージンコール。
FXにおいては、マージンコールのレベルでFXの取引会社から「資金を投入しますか?一部を売却しますか?」と聞かれます。早い話が「お金を追加するか、手持ちを売却するかしてくださいよ!」ということ。
この時点で、取引のポジションを維持するために追加証拠金を入れるか、またポジションの一部、または全てのポジションを反対売買し決済するのかの判断が必要になります。
つまり、
・追加の証拠金を入れて、口座清算価値が安定させる。
・または例えば2万通貨のポジションの場合、1万通貨を売却するとか2万通貨全部を売却してしまう、という判断が必要になります。
ロスカットは信号でいうと「赤信号」の状態です。
どうやっても横断歩道は渡れません。FXにおいては「強制決済」という形になり有無を言わさず退場。
いずれにしてもFXをやる上でマージンコールやロスカットにひっかかってしまうのは、読みが全く外れてしまった、必要資金がその相場においては少なすぎたということが考えられます。
マージンコールやロスカットというのは、顧客の資産を守るため、それ以上の損失を防ぐための措置なので大事な機能で、必要以上の損失を防ぐ役割をしています。
でも買ったはいいけど、ちょっと為替が下げでマージンコールやロスカットが発生してしまう取引は絶対に避けたいところ。どうしてもレバレッジを高めにして取引をしたい場合には、1日出取引を終了するようなデイトレードなど、超短期の取引がいいと思います。
逆に言うと、マージンコールやロスカットにかからない程度の下げの相場だった場合には100%自己資金の場合とレバレッジをかけた場合ではレバレッジをかけた取引の方が、資金効率がよかった・・・という見方もあります。
レバレッジ10倍というのはそれなりのリスクがあるように思います。特にスワップポイント狙いの長期投資の場合には、マージンコール(お金の追加かポジションの清算を迫られる)がかかならないレベルを考える必要があります。
仮に相場が下がっても、FXのもう1つの特徴であるスワップポイントという金利収入が毎日確実に入ってきますので、そういう意味では、「ただやられっぱなしじゃない!」というところがFXの心強いところ。
安心ゾーンにいる限りは毎日確実に金利収入(スワップポイント)がもらえることになります。 また、為替が下がっていても、その時期はスワップポイントの稼ぎ時と割り切ることもできますのでここが株と違うところかな、と思います。
ちなみにドル円を1万通貨買うと、スワップポイントが1日あたりで大体150円つくので2ヶ月持っていたとすると9000円ほどの金利収入になります。例えばレバレッジ2倍程度の50万円の運用資金でも、2ヶ月で9000円の利益が出せるのって結構すごいですよね。
【サンプル2】レバレッジ3.67倍(必要資金110万円に対して自己資金は30万円の場合)
●マージンコールが発生するレート 82.03円、約定値(110円)からの値幅 27.97円
●ロスカットが発生するレート 80.79円 、約定値(110円)からの値幅 29.21円
レバレッジが3.67倍の取引です。110円の買値から27.97円の下げまではマージンコールがかかりません。
FXではマージンコールやロスカットという、為替相場の側から退場をさせられないようなゆとりあるレバレッジを考えることが、 特に初心者の場合には大切だと思います。
マージンコールやロスカットにあわない程度のレバレッジ=どこまでの値下がりに耐えられるか?、もしくは、「私はここまでは下がらないと思う」という目安を持ってレバレッジを考えることが大切だと思います。*私は2倍のレバレッジでやっています。
それには過去の数年の為替レートにおいて、どの辺まで下がったことがあるかチャートなどでチェックしたりニュースを見たり。実際、色々なチャートを見ながら自分なりに分析をする作業はとても面白いです。^^いくつか組み合わせてやるとより精度も上がるようです。^^
以上、絵で見るFXでした。
どこまでの下落に耐えられるか、なんてすごく後ろ向きっぽいのですが 、まずは自分がどの程度の為替の幅の中で投資をするかを考えることが大切かな、と思います。その上で取り組むと気持ちの上でもゆとりのあるFXの取引ができると思います。
*図の中の安心ゾーンはマージンコールやロスカットには合わない範囲を、私が便宜上「 安心ゾーン」という言葉で説明しています。
*レバレッジ2倍、外貨預金と同じよう形のレバレッジをかけない100%自己資金の比較はこちら。
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